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【 大義なき原発建設との戦い – 新設をたくらむロシア資本 – 闘う女性市民活動家 】《前篇》

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所要時間 約 8分

正規の手順手続き、そして国際条約を無視して進む原発建設計画
「原子力発電技術は進化したと主張するなら、なぜ放射性核廃棄物を処理する技術は存在しないのか、その理由を説明してほしい」

ナビーアー・シャビア / ガーディアン 7月25日

ベラルーシ・タチアナ01
2008年、タチアナ・ノビコワはベラルーシとリトアニアの国境近くの場所にある木造家屋を購入しました。
彼女は場所の選定にはことのほか神経を使ったと語りました。
彼女は工業設備などが周囲に無い存在しない、オストロベツ地方の湖の近くの場所を選びました。
それは1986年に発生した世界最悪の原子力発電所事故の後、その放射性物質による汚染実態について調査結果をまとめるために働かされた数学者として、当然の選択であったのです。

しかし彼女が理想的なマイホームを手に入れた6ヵ月後、ベラルーシは彼女が自宅を手に入れた近くの場所における、ロシア資本による新しい原子力発電所の建設計画を発表したのです。
「私は、完全に恐慌状態に陥りました。」
ノビコワは言います。
そして彼女はベラルーシ政府がこの原子力発電所建設計画に公式の建設基準法を適用せず、チェルノブイリやフクシマの事故の後一般的になった安全基準を無視し、建設による周辺への影響を事前に調査するため適切な環境アセスメントを実行しなかったと批判しました。

チェルノブイリの事故により350,000人もの人々が移住を強制され、事故に関連して死亡した人の数が実際にはどれだけの数になるのかそれすら明らかにされていない状況は、彼女に二つの教訓を与えました。
ひとつは原子力発電が不確定な技術に基づくものであるということ。
もう一つは政府が保障する安全神話を信じてはいけないということ。

チェルノブイリ06
「もう一度チェルノブイリのような事故が起きる可能性は、きわめて低いのかもしれません。」
その一方で彼女は新しい原子力発電所の建設を目論むプロジェクトを止めさせようと、環境問題に取り組む様々な国際機関に訴えましたが、いずれも成功しませんでした。
一方、ベラルーシの政府当局は建設のための手続きをすでに開始していました。

「問題は、ベラルーシのアレキサンダー・ルカシェンコ大統領が、この問題に関する一般国民の発言を一切認めないという態度をしめしていることです。」
タチアナがこう語りました。

一般市民の抗議活動や街頭運動などに対しては厳しい取り締まりで臨むベラルーシでは、彼女が組織するチェルノブイリの事故発生記念日ごとに毎年行う街頭行進は、彼女の逮捕により度々中止させられています。
このため彼女は抗議活動の場を海外に移しました。

彼女は現在ロンドンにいて、この問題に対する世界の認知が進むよう努力を続けています。
そしてEUがベラルーシに対し、影響力を発揮するよう望んでいます。
一方計画中の原子力発電所はリトアニアの首都ビリニュスから約60kmの場所にあります。

STOP!
ベラルーシの市民活動家たちは、原子力発電所の建設反対のため請願書を背移出する運動を始め、注目に値する数の賛同者を集めました。
その中には劇場を運営する団体である自由劇場が含まれています。

この請願書は計画されている原子力発電所の問題点をいくつか指摘しています。
○建設計画について確認のための書類が審査され、許可が下りる前に建設が始まってしまいました。
○原子炉の設計に実験的要素が食えられているにもかかわらず、その安全性については検証されてい
ません
○ベラルーシ政府の建設計画を検証した15人以上の独立した専門家は、大きな欠陥が複数ある事を確認しました。

タチアナは今回の建設計画は、世界の原子力発電所の安全基準を嘲り笑うようなずさんなものだと語りました。
ベラルーシはエスポー条約[国連経済委員会欧州部門において、建設プロジェクトの計画段階で周辺環境への影響を精査するよう求める条約]とオーフス条約[環境に関する、情報へのアクセス、意思決定における市民参加、司法へのアクセスに関する条約]の批准国です。
いずれも環境保護のため、建設計画に関し公開の場での協議などの手続きを求めています。

第三世界03
彼女は今年6月にマーストリヒトに本部を置くオーフス条約委員会に接触しました。
彼女は今回の建設計画が条約に定める懸念を持つ一般市民との対話を行ってはおらず、このため建設計画の中止を命じるよう委員会に求めました。
しかし委員会からの知らせは、彼女の期待を完全に裏切るものでした。
委員会がベラルーシ政府に対して行おうとしているのは、言うところの『注意の喚起』に留まり、この程度の措置ではベラルーシ政府に無視されて終わるだろうとタチアナは考えています。

「ルカシェンコは原子力発電所がエネルギー安全保障にとって重要な役割を担うものだと力説しています。」
タチアナがこう語りました。
「原子力発電技術がそれ程進化したと主張するのなら、なぜ放射性核廃棄物を処理する技術は存在しないのか、その理由を説明してほしいものです。」

〈 後篇に続く 〉

http://www.theguardian.com/world/2014/jul/25/belarus-anti-nuclear-chernobyl-on-her-doorstep
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8月5日から河北新報で[脱原発への道]の連載が始まりました( http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201408/20140805_73005.html )。
この記事を読むとゲンパツは、作る事も動かすこと許されない設備である事を痛感します。

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【 戦争の代償 : 難民キャンプでの暮らしを強いられる子どもたち 】《2》

アメリカNBCニュース 8月2日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

SYR05
ヨルダンのマフラクにあるザータリ難民キャンプに行けば、隣国シリアで行われている内戦という名の戦争がどれ程残酷なものであるか、それを幼い子供たちの表情から読み取ることが出来ます。

18才未満の50,000人以上の年若い難民たちが、広大な砂漠の中に設営された吹きさらしのキャンプを我が家と呼ばなければならない生活を強いられています。

ザータリ難民キャンプで暮す6歳のバトウル、2014年7月29日撮影。(写真上)
難民キャンプでの暮らしには多くの苦痛が伴いますが、イスラム教徒の重要な儀式であるラマダン明けがあったこの週、子供たちのもとに援助物資が届きました。
中には新しい洋服などがあり、一部子供たちはくつろいだ時間を過ごすことが出来ました。

8歳のモハメッド・ガッサーン。(写真下・以下同じ)
SYR06
9歳のマラク。一部の恵まれた子供たちは学校に通うことが出来ますが、多くの子供たちは生活を支えるために働かなければなりません。
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5歳のザイナブ。
SYR08

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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