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【 原発の放射性核廃棄物の処分と廃炉、巨額の費用は誰の責任?】《前篇》

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所要時間 約 6分

本来なら電力会社が負担すべき核廃棄物処分・廃炉費用、議論が必要なワケは?
17基の原子炉を廃炉にするために必要な莫大な費用、詳細な分析と国家規模の議論が必要

ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送) 4月27日

廃棄物(ドイツ)
2015年10月、ドイツは原子力発電の段階的廃止の実務を進めるため、その財源を調達する高位のメンバーで構成する委員会を立ち上げました。
同委員会は各電力会社に対し、ドイツ政府が管理する基金に数十億ユーロの資金を払い込むよう勧告しました。

10月原子力発電の段階的廃止の実務を進めるため、その財源を調達する目的で11人の政府高官メンバーによって設立された委員会、KFKは財源の調達方法を見直すと発表しました。

ドイツ国内の原子力発電所の安全に万全を期した上で、廃炉と放射性核廃棄物の処分を確実に進めていく政府の目標は、そのための費用負担を納税者ではなく、電力会社に求めることになっていました。

「放射性廃棄物の一時保管場所の確保、廃棄物格納容器の製造、最終処分場の建設と運営、そして一時保管場所から最終処分所への廃棄物の移送は、国が担当するように変更されなければなりません。」
4月27日KFKはベルリンで公表した声明で、このように述べました。

ドイツ・ブランデンブルグ門
これら一連の作業を行うための費用は合計233億ユーロ(約2兆6,000億円)と見積もられていますが、電力会社から国が管理する基金に払い込まれることになっています。
その一部は実際の作業の進行に合わせ、これから2~3年のうちに支払いが行なわれる予定になっています。

引きかえにドイツ政府は放射性廃棄物管理に関連するすべての金融リスクを引き受けることになっています - 放射性廃棄物の最終処分を実現できた国は世界のどこにもなく、正確な費用を現時点で見積もることは不可能なため金融リスクが発生するのです。
このため、放射性廃棄物を処分する費用が結局233億を上回れば、その分は電力会社ではなく、政府に支払い義務が発生することになります。
233億ユーロの内訳は、核廃棄物を最終処分場で保管できる形に処理・移送する費用として47億ユーロ(約5,250億円)、最終処分場の選定と建設に124億ユーロ(1兆3,860億円)、そしてこれらを合わせた金額の35%にあたる約60億ユーロ(約6,700億円)が『超過リスク割増保険分』です。
この金額は超過リスクを50%とした環境保護団体の見積もりを下回ってはいるものの、電力会社が支出を予定している金額よりは高額です。

ドイツEON原発
▽ 妥協の産物

ドイツ国内の原子力発電所を所有しているのは4つの電力会社ですが、その債務超過を避けるため出された結論には、委員会の共同委員長がそれぞれの立場を代表する3人で構成されているということの特徴がにじみでています。

原子力発電を行っている各電力会社は、電力卸売り市場において、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー企業と厳しい価格競争を展開しています。

ドイツ国内にある17基の商業用原子炉を所有する大きな発電会社はE.ON、RWE、EnBWとスウェーデンの国営企業であるVattenfall(ファッテンフォール)の4社です。

17基のうち8基の原子炉がまだ稼働を続けています。
しかしそれらも含めすべての原子炉が2022年までに停止することになっています。
原子力発電は2015年時点で、ドイツの全電気供給量の14パーセントをまかなっていました。

フランス・アレバ
233億ユーロの処理費用の中身は高レベル放射性廃棄物の一時保管施設に関わる一切、そこから最終処分場への移送と建設など最終処分に関わる一切です。
ただしそこには現在各原子力発電所にある核燃料プール内の使用済み核燃料、そして原子炉の廃炉作業を行うことによって低レベル~中レベルの核廃棄物と化す発電用機器と建築物を含みます。

中間所蔵施設に収容するための使用済み核燃料のキャスク処理費用、原子炉建屋と各種器材、関連施設の解体については、技術開発・財政負担ともに原則電力会社4社の責任となっています。

〈 後篇に続く 〉
http://www.dw.com/en/german-utilities-to-pay-for-nuclear-waste-disposal/a-19218042 + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

【 逃したシャッターチャンスは大き過ぎた… 】

アメリカNBCニュース 7月19日

whale
ザトウクジラがすぐ間近で演じた素晴らしいスペクタクルを、海上に出てホエールウォッチングをしていた人々が見逃してしまいました。
「ボートの全員があさっての方を見つめていました。」
オーストラリアのシドニーでホエールウォッチングを企画する会社のメンバーがフェイスブックにこう投稿しました。
しかしこの時海上にいた全員がその瞬間を見逃した訳ではありませんでした。
近くにいた別のカメラマンは油断なく辺りに目を配り、絶好の瞬間を捕えることに成功しました。
クジラは4月から8月にかけ、オーストラリアの東海岸から北に移動します。

http://www.nbcnews.com/news/photo/humpback-makes-spectacular-leap-whale-watchers-looking-other-way-n613046

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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