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【 汚染水漏れ、高まる東京電力への批判、深まる懸念 】

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所要時間 約 9分

貧弱な内容の汚染水漏れの点検体制、その記録すら適切に行われていなかった
正確な情報が無いため、国際原子力機関(IAEA)の国際原子力事象評価尺度による判断すら出来ない
東京電力の対応は、常に後手に回り、場当たり的で、危機意識も欠如

AP通信 / ワシントン・ポスト 8月28日

福島第一空撮02
日本の原子力規制委員会は津波がきっかけとなり、巨大事故を引き起こした福島第一原発で高濃度の放射能汚染水がタンクから漏れた事故について、日本の原子力規制委員会は8月28日、国際原子力事象評価尺度(INES)の暫定評価を、これまでのレベル1『逸脱』からレベル3『重大な異常事象』に引き上げました。
そして東京電力について、事故の初期に問題の存在を把握していなかったとして厳しく非難しました。

東京電力に対する原子力規制委員会の批判は、一日当たり約300トンの汚染水の漏出が少なくとも1か月半以上続いていることを8月19日時点で確認した、そのことを明らかにした翌日に行われました。

27日火曜日の夜に行われた原子力規制委員会の職員と専門家との会合の席上、東京電力は現場を巡回していた監視員が、7月上旬、汚染水漏れがあった貯蔵タンク周辺での放射線量が上昇していることを確認していたことを明らかにしました。
しかし、汚染水漏れが発見されるまで、東京電力は放射線量上昇の原因を一切突き止めようとはしなかった疑いがもたれています。

そして28日水曜日、原子力規制委員会は東京電力に対し、汚染水漏出のトラブルを決して見落とすことの無いよう、監視体制と巡回手順を改善するよう求めたにもかかわらず、東京電力がこの指示を繰り返し無視したと批判しました。

原子力規制委員会は東京電力が当初報告した場所よりも浅い場所に地下水が存在している事実を取り上げ、東京電力にはこの問題に関する専門知識が欠けていると同時に、そこに潜む危険性をも軽視していると批判しました。

東京電力・広瀬
「東京電力への指示は、書面であると口頭であるとを問わず、これまで守られたことがありません。」
原子力規制委員会の更田豊志(ふけた・とよし)委員は28日水曜日、定例の会議の席上こう述べました。

最近になって東京電力は、1,000基の高濃度の汚染水を貯蔵しているタンクの監視について、たった2人の担当者が線量計を携行して1日2回、2時間だけの見回りしか行っていなかったことを認めました。
しかもその測定結果については、適切に記録されていないことが明らかになったのです。

これについて東京電力は監視要員を現在の8名から、50名体制に変更することを明らかにしました。

今週始め、茂木経済産業大臣は、日本政府が福島第一原発の事故収束・廃炉作業を引き継ぎ、汚染水対策を継続的に実行するため政府資金を投入するつもりであることを表明しました。

日本の原子力規制委員会は貯蔵タンクからの汚染水漏れについて、国際原子力事象評価尺度(INES)の暫定評価を、当初レベル1『逸脱』としていました。

第一大破壊
しかし原子力規制委員会は実情を見てレベル3『重大な異常事象』にまで引き上げることを検討、国際原子力機関(IAEA)と協議した後、レベルの引き上げに踏み切りました。

IAEAの評価それ自体は国際社会に対する情報提供のための判断基準であって、レベルの引き上げによって東京電力や日本政府の事故収束作業に対し、何か具体的な影響を及ぼすわけではありません。
2011年に発生した福島第一原発の事故そのものは、1986年に発生したチェルノブイリ事故とともに、レベル7の評価を与えられました。
「大切なことは、レベルの数値そのものではなく、問題の規模に関する基本的情報をきちんと提供することなのです。」
原子力規制委員会の会議の後、田中俊一委員長がこう語りました。
「私たちは福島第一原発がひどい状況にあるという、数々の報告書を見せられてきました。しかしそこには真実は書かれていなかったのです。」

田中委員長は、さらに大きな深刻な問題が、現在福島第一原発で進行中だと語りました。
高濃度の汚染水が、大量に海に流れ込んでいる問題です。

しかしどれだけの汚染水が海洋中に流れ込んでいるか、その汚染の程度はどうなのか、そして海や海洋資源にどのような影響を与えているか、これらの問題に関する正確な情報は無く、国際原子力機関(IAEA)の国際原子力事象評価尺度による判断すら出来ない状況にあります。

汚染水調査 1
田中委員長はこの問題に対する東京電力の対応は、常に後手に回り、場当たり的で、危機意識も欠如していると批判しました。
東京電力は最新の汚染水漏れの事故について、その原因をまだ特定できていません。

「当惑させられています。」
田中委員長がこう語りました。
「福島第一原発の状態を安定させるには時間がかかるかもしれませんが、事故収束・廃炉作業を何としても軌道に乗せる必要があります。」

東京電力は漏出のあったタンクの修復作業を行いましたが、雨水用の側溝を経由して、汚染水が海まで到達した可能性は否定できないと語っています。
汚染水の大部分はそのまま土壌中に浸み込んだものと見られていますが、そのことにより、発電所の敷地の地下を流れる地下水が一層汚染されてしまった新たな懸念が生じています。

東京電力は福島第一原発の敷地に流れ込んで汚染された地下水を貯蔵するため、数百基のタンクを建造しましたが、汚染された地下水の一部は一日当たり数百トンという規模で海に流れ込んでいるものと見られています。

廃炉・汚染水 1
福島第一原発では2011年3月に発生した巨大地震と津波が引き金となって、3基の原子炉でメルトダウンが発生しました。
この際に溶け落ちた核燃料の冷却を続けるため、東京電力は毎日数トンの冷却水を送り込んでいますが、このためにできる汚染水をどう保管し続けるのか、困難な問題が残されたままになっているのです。

http://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/japanese-regulator-upgrades-severity-of-radioactive-water-leaks-at-stricken-nuclear-plant/2013/08/28/479f8e02-0f99-11e3-a2b3-5e107edf9897_story.html
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明日5日(木)は休載日とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いします。

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【 100万人のこどもたち 】

アメリカNBCニュース 8月27日
(写真をクリックすれば、大きな画像をご覧いただけます)

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ここにいる子供たちは、もう何週間も父親と会っていません。
そしてたくさんの母親たちが、亡くなってしまった子供たちのために涙にくれています。
ここにいる子供たちの夢は、もういなくなってしまった同じ年頃の仲間たちと、もう一度一緒に元気に遊ぶ事です。
いなくなった子供たちは、もう少しで国境を越えることが出来る、そんな場所で死んでいきました。

100万人のシリア難民の子供たちが故郷を追われ、難民キャンプでの暮らしを強いられています。
この6週間こどもたちが暮らしているのは、14万人のシリア人が暮らすヨルダンのザータリ難民キャンプです。

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【 希望無き日々 】

アメリカNBCニュース 9月3日

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