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【 メルトダウン、最悪の事態だけは免れた日本 】

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『冷温停止とは核燃料がもはや脅威ではなくなるまで、温度が下がった状態の事のはず…』

ルーシー・クラフト / アメリカCBSニュース 12月2日

福島第一原発の事故の程度が、当初考えられていたものよりはるかに悪いものである事が明らかになりました。この春の津波により、福島第一原発の原子炉がメルトダウンしましたが、このうちの一基では燃料が燃えたまま地中に入り込む寸前でした。詳細について、CBSニュース通信員ルーシー・クラフトがお伝えします。

最近では一連のメルトダウンと爆発によって、頑丈な鉄筋作りの建物がめちゃめちゃに破壊された様子にばかり、レポーター達の目がいきがちです。しかし最近明らかにされた事実により、被害はさらに深刻 - 原子炉一号基はほぼ完全にメルトダウンを起こしていた事が確認されたのです。

新たな報告によれば、溶けた核燃料が炉心を覆っていた、厚さ24センチのコンクリートの格納容器を突き破りました。そして原子炉建屋の基礎のコンクリートの4分の3まで入り込んで行ったのです。

メルトダウンは格納容器の下部にとどまり、地表から約7メートル50センチの部分で留まっています。

内藤まさのり氏は福島第一原発の再検証を行った原子力技術者の一人です。
「まさに危機一髪でした。メルトダウンは一層悪い事態に陥った可能性もありました。しかし、汚染は食い止められた、と言えると思います。」

ここで留まったのは炉心を冷やすため、原子炉内に海水を大量に注ぎ入れた取り組みによるもの、と報告書には記載されています。
もし溶けた核燃料が格納容器を突き破ってしまっていたら、いったいどれほどの地下水と土壌を汚染する事になったか、計り知れません。

高山ゆきおさんは事故の6日後に事故現場に派遣された、ベテランの消防士です。彼は事故の始まりを間近に見る事になりました。
「その光景は私に幽霊屋敷を思い起こさせました。全くの静寂、噴き上がる煙、不気味でした。火災からは熱、そしてガス臭を感じ取りました。福島第一原発、それは驚きを完全に超越していました、なぜなら危険は、全く目で見る事ができなかったからです。」

これまでのところ、彼に放射線障害の兆候はありません。同行した32名のメンバーの中にも。
しかし、あの時、彼らの中で生還を確信していた人はありませんでした。
そして、彼らの安全を保証する政府の言葉も信じられませんでした。
「その時テレビはこう放送していました。メルトダウンも起きていないし、放射能漏れ起きていない。心配しなければならないような事は何も起きていない、と。」
当時の事を高山さんは思い出します。
「しかし事故現場を目の当たりにしたとき、これが普通の事故と全く違っている事はすぐにわかりました。」

東京電力は年内の冷温停止に向けたスケジュールは、予定通り進行している、と語ります。しかし、冷温停止とは核燃料がもはや脅威ではなくなるまで、温度が下がった状態の事です。
そこまでには長い道のりがあるはずです。
原子炉を分解し、原子力発電所内からすべての汚染物質を取り除くまでには、なお30年の月日を要するのです。

http://bit.ly/sTGq5k

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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