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【 ソウルトレインの終着駅 】

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所要時間 約 6分

「ソウル音楽会の巨星・ソウルトレインの創始者ドン・コーネリアス、拳銃自殺」

アメリカABCニュース 2月1日

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拳銃自殺を図った傷がもとで亡くなった、ソウルトレインの創始者ドン・コーネリアスの晩年の不遇に注目が集まっています。
75歳で生涯を閉じることになったコーネリアスは、最後の30年間健康問題に悩まされていました。
1982年、彼は先天性の脳内血管の奇形を治療するため、21時間に及ぶ手術を受けました。
後に彼はワシントンポストにこのように打ち明けました。
「私は体力の問題から脳の手術を選択したんだ。術後は何もかもまったく同じ、というわけではなかったけれど、旅行はいつも本当につらいものだった。」

彼は私生活でも苦しんでいました。
2008年、彼は別居中の妻、ビクトリア・アビラ・コーネリアスに対する家庭内暴力の罪により逮捕されました。
2009年彼は「配偶者を精神的外傷の状態に至らせた身体障害」により訴追されましたが、自らを弁護しませんでした。その結果彼は36ヶ月間の保護観察に置かれ、罰金1,000ドルを支払うよう命じられました。
妻は彼に対し、複数の拘束命令を刑事当局に提出しました。

しかしコーネリアスは最後までポップカルチャーの可能性を広げ、多大な影響力を持った黒人音楽アーティストたちを世に送り出した伝説の人物でした。
コーネリアス は『ソウルトレイン』を創始・ホストを務め、国民的番組に育て上げ、1971年から1993年まで人気を独占していました。
『ソウルトレイン』はアメリカのテレビ界にあっても初めての本格的なソウル・ミュージック専門番組であり、彼はテレビ作家、プロデューサー、そして司会として八面六臂の活躍をし、ジェームス・ブラウン、スティービー・ワンダー、マイケル・ジャクソンのようなスターたちが幅広く受け入れられる土台を広げていきました。

彼は毎回番組終了の際に話す、このキャッチフレーズでも有名になりました。
「私はドン・ コーネリアス、いつものようにこの言葉でお別れしましょう。愛と平和と魂(ソウル)がいつもあなたとともにあるように!」

この番組はソウルトレイン音楽賞とソウルトレイン・レディの選出も行っていましたが、2006年にこの番組は終了しました。

彼と一緒に働いた人々は、いち早く彼の死を悼みました。
アレサ・フランクリン、この番組によって名声を博した彼女は、コーネリアスの死について
「悲しすぎて目の前が真っ暗になりました。希望の灯のひとつが消え、ショッキングとしか言いようがありません。アフリカ系アメリカ人(オバマ大統領就任前後から、アメリカでは従来の『黒人 – Black American』に代わり、『アフリカ系アメリカ人 African-American』という呼称を用いるようになっています)社会のみなら ず、世界全体にとっての大きな損失です。」との声明を発しました。

ABCニュースの電話インタビューに対し、アレサ・フランクリンはコーネリアスについて、単なる成功した実業家を超越した存在であり、若いアフリカ系アメリカ人たちにとって、果たすべき役割を立派に演じきった人物の見本のような人であった、と語りまし た。
「私がドンについて覚えていること、最も印象的なことは、彼は最初から最後まで、そしていつでもジェントルマンだった、という事なの。」
「卓抜した、 誰もが微笑むようなユーモアのセンスを持っていたわ。」

アレサ・フランクリンは『ソウルトレイン』は彼女にとって重要であったというだけでなく、多くのアフリカ系アメリカ人アーティストにとって、それが次なるス テップへの飛躍のきっかけとなっていた、と語りました。
「ソウルトレインに出演するという事は、無名の人間から一夜にしてアメリカのセンセーショナルなミュージシャンに成り上がることだったの。そう、アメ リカの偶像になるという事だったわ。」
「もし10,000枚売れるはずのレコード(当時はCDではなくEPレコード)があるとしたら、ソウルトレインに一晩出演しただけで、売り上げが10,000、20,000、30,000と増えて行き、ときには500,000枚あるいはそれ以上売れることもあったわ。」

スモーキー・ ロビンソンは、以下のようなコメントを発表しました。
「黒人音楽が現在のように認められていなかった時代に、黒人音楽家の才能に光を当て、好意的な評価を勝ち取ることに貢献しました。」

友人であり、 同僚であり、ビジネス・パートナーでもあったクインシー・ジョーンズは、ドン・コーネリアスはアフリカ系アメリカ人音楽界における、先見の明を持った真の開拓者であると語りました。
「MTVがまだ無い時代にあっては、ソウルトレインがすべてでした。そして、ソウルトレインはドン・コーネリアスの伝説そのものなのです。」
「彼がテレビ界、音楽界でそれぞれ果たした役割、そして文化的な貢献は、ひとつひとつが偉大なものとして、語り継がれていくと思います。これからの人生において、私はドン、そして彼が愛したものと一緒にありたいと思います。」

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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