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『進行中の福島の危機』、本当は何が起きているのか《第1回》[フェアウィンズ]

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所要時間 約 9分

建設段階において、『最大の欠陥』を作り出してしまった福島第一原発
事故処理に追われ、次の問題の原因を自ら作り出している東京電力

フェアウィンズ・エネルギー・エデュケイション 10月3日

フェアウィンズには、三基の原子炉がメルトダウンしたことにより、深刻な危機が続いている福島第一原発の状況について、本当はどうなっているのかという質問が、毎週大量に寄せられています。
そこでフェアウィンズのチーフ・エンジニアであるアーニー・ガンダーセンが、衛星から撮影された福島第一原発の映像を基に、ひとつひとつの問題を詳細に分析しながら、全体の状況を明らかにして行きます。

ガンダーセン : みなさんこんにちは、フェアウィンズのアーニー・ガンダーセンです。
ここの所、福島第一原発では事故が多発し、繰り返し報道される事態となっています。
汚染水貯蔵タンクからの漏出事故、汚染され続ける地下水、そして海洋汚染。
そしていよいよ4号機使用済み核燃料プールからの核燃料の取り出しが開始されます。

これらひとつひとつが、実は深刻な、大きな問題なのです。

そこで私はこのビデオを使い、みなさんに福島第一原発の正しい状況について、解説を行おうと思い立ちました。

IND 福島第一原発
高濃度汚染水貯蔵しているタンク群について検証を行い、原子炉については一基ずつ検証して行こうと考えています。
なぜならこの原子炉一基一基の存在こそが、日本にとっての困難な課題であるからです。
それでは解説動画をご覧ください。

この画像の中心に見えるのが、福島第一原発の原子炉1号機と2号機です。
次に3号基、そしてこれが4号機です。
そしてこの画像では右方向、少し離れた場所にある二つの立方体、これが5号機、6号機です。
この二つの原子炉については、後半でお話します。

さて数字が表す通り、福島第一原発で最初に建造されたのが1号機でした。

そして福島第一原子力発電所が建造された時点で、今回の深刻な事故の原因も、津波がきっかけで発生した数々の問題の原因も、同時に作りだされたのです。

その問題を作り出したのは東京電力ではありませんでした。

福島第一建設
アメリカの企業です。
一社はゼネラル・エレクトリック、もう一社はEBASCO※という名前の会社です。
※1905年にゼネラル・エレクトリックの電気事業の証券を売却した持株会社を起源としたアメリカ合衆国の企業。
業容としては工学的なコンサルティングと建設工事を事業とした。他には原子力発電所の設計業務がある(ウィキペディア)。
この2社こそは、福島第一原発をどの程度海に近づけて建設するかを決定した企業なのです。

ここで別のもう1枚の画像に目を転じましょう。
これが建造された当時の原子炉1号機の画像です。

原子炉1号基が抱える問題のすべては、コンクリートの中に閉じ込められました。
同様に、特にそのグレードに関して、原子炉2~4号機にも問題があります。

道路の方に目を転じてみましよう。
当時の建設技術者が、100フィート(約30メートル)程地面を掘り下げて道路を建設し、それが海へとそのままつながっている様子が解ります。
掘り下げられた場所の土壌は砂礫によって構成されていました。
そこにあったのは、ぬかるみやすい砂礫だったのです。

111004
しかし福島第一原発が建設されたのは、この砂礫で構成された表層部分の上ではありませんでした。
工事では約30メートル、この砂礫の部分が削り取られ、その上に福島第一原発が建設されたのです。
海岸近くに福島第一原発を配置するという決定を行ったのは、ゼネラル・エレクトリックとEBASCOです。

今日であれは津波の脅威を考え、そんな場所に原子力発電所を建設したりはしませんが、当時は別でした。
そしてこの場所に福島第一原発を建設したことが、今日の地下水の汚染問題の根本的な原因を作りだしました。

福島第一原発は丘陵地帯の土を削り取って建設されましたが、削り残した丘陵地帯の地下には地下水が貯まっています。
現在福島第一原発の敷地の地下に流れ込んでくるのは、この地下水なのです。

従って地下水が大量に福島第一原発の施設内に流れ込んでくるという今日の問題の基礎を作り出したのは、丘陵地を削り取り、そこに施設を建設する決定を1965値に行った、ゼネラル・エレクトリックとEBASCOであるということが言えると思います。
福島第一原発を建設する以前の1960年代その場所には、急峻な断崖があったのです。
しかし当時の技術者たちが、その場所を今日のように平らにしてしまったのです。

03 Spiegel
さて敷地の西側、すなわち山側に無数に並んでいる貯蔵タンクに目を転じてみましょう。
これらは2011年の事故が発生するまではありませんでしたが、事故後2011年から2012年へ、そして2012年から2013年にかけ、劇的な割合で増え続けています。
一目ご覧いただいただけで、ものすごい数のタンクが並んでいるのがお分かりいただけると思います。

このタンクの大群がある場所は、民間の農地に隣接してます。
私見ですが、このままのペースで汚染水が増え続ければ、いずれこれらの民間の農地を買い上げて、新たにタンクを建設しなければならない事態が目前に迫っています。

ところで劇的な勢いで増え続けている膨大なタンク群は、福島第一原発の敷地内の丘側に建設されています。
当然ながらなぜ大量のタンクを、水が流れ落ちる丘の上に建設したのかという疑問がわいてきます。

これらの貯蔵タンクの配管の接続部分にはゴムが使われており、学校のプールとさほど変わらない構造になっています。
もし再び大地震に見舞われた場合、何が起きるでしょうか?
もし地震によってこの脆弱な配管が外れたり、破損したりするようなことになれば、汚染水は傾斜にあるあらゆる経路を流れ伝い、海に直接流れ込むことになるでしょう。

汚染水タンク
そして施設内の状態に疑問が持たれているタンクからは、直接地下水の中に汚染物質を流し込んでいる可能性があります。
しかしその可能性のあるのは1,000基のタンクの内の一基だけで、そのタンク自体については深刻な問題ですが、全体から見れば数多くある問題の内のひとつにすぎないと言えるかもしれません。

問題を整理しましょう。
問題1、汚染水が複数の貯蔵タンクから漏出しています。
状態が最悪のものは、9月中旬に特定されました。
問題の2は、これらのすべての貯蔵タンクは耐震構造になっていないという点です。

海側に戻って、並んでいる原子炉に目を転じてみましょう。
実は原子炉3号機、4号機、5号機には問題が潜んでいます。
これらの原子炉は、海面の高さ以下に地下構造部分があります。

そして丘陵地帯から流れ落ちてくる地下水は50年、60年、いや1,000年もの間続いてきたのです。
原子力発電所の建設が行われていた当時、地盤を乾燥させるため排水ポンプが設備されていました。
そして今、地盤は放射性物質によって汚染されています。
あたり前ですが、これをポンプで取り除く訳には行きません。
結果、この場所を通って汚染されてしまった水は、海に向かう以外行き場所は無いのです。

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そして問題の第3はこれら汚染水タンクでは無く、汚染が続いている原子炉1〜4号機の原子炉建屋の基礎部分です。

〈 第2回につづく 〉

http://fairewinds.org/media/fairewinds-videos/tour-fukushima-daiichi

 

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