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『進行中の福島の危機』、本当は何が起きているのか《第2回》[フェアウィンズ]

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所要時間 約 7分

1号機 - 爆発の前に、さらには津波到達前に、放射性物質の放出は始まっていた
2号機 - 格納容器自体の爆発により、建屋内部は外観と異なる惨状
3号機 - デトネーションの衝撃波により、最大級の破壊が起きた

フェアウィンズ・エネルギー・エデュケイション 10月3日

では福島第一原子力発電所の原子炉を、個別に検証していくことにしましょう。

まず1号機です。
現在、実際の状況はこの映像とは異なっています。
現在は原子炉建屋を覆う建造物が作られています。
この外側の建造物は
それは、それのトップの上に、繭を得ました。 そして、繭は、ケブラー(原文 : 冬の間、ボートなどに掛けられているカバーなどに使われる・ウィキペディア : ケブラーはパラフェニレンジアミンとテレフタル酸クロリドの重合によって得られ、分子構造が剛直で直鎖状の骨格を持つために、高強度・高耐熱性であり、同じ重さの鋼鉄と比べて5倍の強度を持つ。)で出来ています。
これはもちろん、爆発によって原子炉建屋が破壊されてしまったためです。

1号機は最も小さな原子炉であり、その出力は500メガワット未満でした。
最初に爆発したのが、この1号機です。

1号機についての謎、それは爆発を起こす前、どれ程損傷していたか?ということです。

FOX News
爆発の前に、さらには津波到達前に、放射性物質の放出は始まっていた。

その事実を伝える数多くの傍証が存在します。

そこから得られるのは、1号機だけは巨大地震によってすでに損傷していたという事が考えられる、という推論です。

前方のこの部分、ここに排煙等があります。
東京電力は排煙等の地上66メートルほどの場所に亀裂を発見しました。
この亀裂には強い振動によって出来る特徴が残っており、地震によってできた可能性があります。

福島第一原発1号機は地震によって損傷を受けたという事を指し示す事実が数多く存在します。
しかしその直後に襲った津波により、その前後関係の特定が困難なものになってしまいました。

廃炉現場 4
2号機に移りましょう。
原子炉建屋には一見何の損傷も無く、被害は軽微に見えます。
しかし原子炉格納容器の爆発は、この2号機が最もひどかったのではないでしょうか。
1号機も、3号機4号機も、それぞれ爆発しました。
しかし爆発はおそらく格納容器の外側で発生したものと考えられます。

2号機の場合、格納容器の内部で爆発が起き、その結果格納の下部、底の方が損傷し、亀裂が生じました。

この結果
その時幸運にも2号機の原子炉建屋の側壁は吹き飛ばされたため、水素ガスは建屋内に充満する事無く、外に逃がされる結果となりました。
しかしこの原子炉建屋という建造物は密閉されている訳では無く、シアーズ・ローバッグで購入できる金属製の物置と比較し、それ程強度に優れているわけではありません。

原子炉建屋は放射性物質の外部への流出を防ぐためのもので、ここに見える左右の排煙塔からファンを回してガスを外に放出する構造になっています。

110626
事故の後、これら原子炉に対する送電がストップし、当然ながらこれら排煙設備は使用不能に陥りました。
1号機と3号機の原子炉建屋内には水素が充満し、その爆発によって原子炉建屋は吹き飛ばされました。

幸運にも2号機の原子炉建屋の側壁が外れてしまっていたため、水素が内部に充満する事無く、外気と交じり合っていったのです。
このため2号機の原子炉建屋は外見上は何ともなく見えますが、対照的に内部はひどく損傷しています。

次は3号機です。
1~4号機の中で、最も大きな爆発が発生した原子炉です。
ここでは通常の爆燃(ばくねん : 燃焼の伝搬速度が亜音速のもの)では無く、爆轟(ばくごう、またはデトネーション : 爆発物の燃焼速度が音速を超えること。衝撃波が作られ、大きな破壊力を持つ)という爆発が起きました。
現場の状況を見ながら、その違いについてご説明しましょう。
1号機で起きたのは爆燃です。
原子炉建屋は破壊されましたが、周辺の設備等に被害はありませんでした。

3号機の場合は周辺設備まで、構造が破壊されめちゃくちゃになっています。
3号機も残っている核燃料を取り除かなければなりませんが、これまでの経験則に基づく従来の方法ではおそらく不可能でしょう。
そして3号基の原子炉建屋は内部にクレーンなどを設置した場合の、余分な荷重を支えることは不可能です。
3号機原子炉建屋では、未だにがれきの撤去が行われています。

ところでこの画像をご覧いただいてわかる事ですが、3号機で作業しているクレーンはすべて離れた場所に設置されています。
3号機周辺は突出して放射線量が高く、オペレーターなどが近づける状況では無いため、これらのクレーンはすべて遠隔操作で動いています。

3号機4号機
そして建屋内は人が入れる状態では無いことは、間違いのない事実です。
放射線濃度がとても高く、人間は近づくことすらできません。

〈 第3回につづく 〉

http://fairewinds.org/media/fairewinds-videos/tour-fukushima-daiichi
  + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

世界中のメディアから「愚劣」とまで評された、東京電力による福島第一原発の事故収束・廃炉作業。
それでもなお、「原子力ムラ」のメンバー以外が福島第一原発の現場で作業を行う事を拒み続けた背景には、1号機が事故を起こしたタイミングの問題があったのではないでしょうか?

これまで翻訳してご紹介した記事の中にも、1号機の事故発生は津波到達以前だとする記事がありました。
事ここに到れば、全ての事実を明らかにする必要があります。

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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