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「技術がどんなに進歩しても、原子力発電固有の危険性は決して無くならない」

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所要時間 約 12分

【 世界の原子力発電の経済性、危険性の議論と福島の現状〈前編〉 】

アメリカCNNニュース 2011年9月11日

福島県双葉町はかつて、主に農民と漁師が暮らす町としてだけでなく、東京に電力を供給する大規模な原子力複合施設のある場所として知られてきました。
しかし強力なマグニチュード9.0の巨大地震とそれに続く津波は狂乱の数週間 – 長期にわたり制御不能となった福島第一原子力発電所から、大量の放射性物質の拡散を引き起こす危機的状況に陥るに及んで、世界が懸念しなければならない数々の問題の中でも、大きな部分を占めることとなりました。

「原子力発電所の事故は、それがどこで起きようと、世界中に影響を与えるのです。」
カリフォルニア大学バークレー校のジャス・ヴュージク教授は述べました。
「福島の影響は、間違いなく原子力エネルギー社会全体に及びました。」

答えは大きく異なりました - ドイツはその原子力エネルギー供給計画を放棄することを選択し、隣国のフランスは国内の需要電力の80%を供給する、原子力発電体制を維持しています。それでも、いくつかの例外はあるとしても、議論の枠組みはほぼ同じとなっています。
『原子力エネルギーは危険を冒してまで、利用する価値があるのだろうか?』
『それは、原子力発電設備を持たない国にとって、新たに導入するだけの価値があるのだろうか?』

マサチューセッツ工科大学の安全保障研究部門の安全保障の専門家であるジム・ウォルシュ教授は
「アメリカ国内の個人投資家による、多額の費用を要する原子力発電所への投資が無駄になるまでは、少なくとも数十年はかかるでしょう。」
と語ります。
ミシガン大学の工学教授であるゲイリー・ウォスは、こう語ります。
「福島の前だろうが後だろうが、簡単明瞭なことこそがこの国にとっては一番なのです。先進的取り組みを始めた国々に遅れを取る事になっても、あるいは先進性を失う事になったとしても、民間だろうが公的だろうが、原子力発電所が作られるのは需要があるから作られるのだし、それが米国経済なのです。」

アメリカを含めたいくつかの地域では、経済の低迷がエネルギー需要を縮小させ、新たなプロジェクトを立ち上げるための資本を減少させています。
しかしインドや中国のような国では事情が異なります。
エネルギー需要が急拡大する一方で、石炭など大気汚染を招くエネルギー源からの、切り替えを迫られている国々です。
コストと安全性のバランスや、エネルギー需給のバランスをとる事について、日本程ハードルが高い訳ではないのです。

福島第一原発の事故以前、アジアの総需要の30パーセントの電力が、原子力発電によって賄われてきました。
日本の経済産業省の報告によれば、54基の日本の原子炉のうち43基が、現在定期点検や福島第一原発の事故の影響により停止しています。
東京電力の西澤社長は先月、事故を起こした3基の原子炉を1月中に冷温停止状態にできる、との見通しを発表しました。その後3基とも廃炉になる予定です。

政府によると、こうした状況は夏の間の思い切った節電に寄与しました。
福島県内の原子力発電所によって供給される分を除いて、東京電力のエリアでの18パーセントを含め、日本全国で8%近い節電に貢献しました。
しかし、それはすでに国が行ってきた経済対策だけでなく、市民の努力の結果でもあります。

「それは容易な状況ではありませんでした。」
こう語るのは日産自動車の志賀COO(最高執行責任者)です。
同社は労働者に土日のかわりに木曜日と金曜日に休暇を取らせるなど、電力使用に工夫を凝らしました。
「これを持続するのは不可能です。この操業状況を続けていくのは不可能です。」

このようなエネルギー需要があっても、日本政府の菅前首相と後任の野田首相は、原子力発電を段階的に廃止する、と公約しました。

しかし、東京工業大学の核科学者である小澤正基氏は、いくつかの選択肢の中でも、これは誤った選択であると考えています。
人々が原子力発電をやめたいというのなら、我々は石炭を燃やすために19世紀に戻る準備をしなければなりません。」小澤氏は日本からの電子メールにこう書きました。
「日本の人々はイタリアやドイツのようではなく、フランスのように、より論理的かつ戦略的な選択をしなければならないのです。」
小澤はこのように、2022年までにすべての原子力発電所の閉鎖を決定した、今年のドイツの動きに言及しました。
数週間後の6月中旬、イタリアの有権者は国の核開発計画を前進させようとしたシルヴィオ・ベルルスコーニ首相の取り組みを拒否しました。

「ドイツやイタリアの選択を軽視すべきではありません。」
グリーンピースの核政策アナリストのジム・リッチオは、意見を述べました
「私の考えでは、アメリカでもいくつかの動きがありますし、今後ますます原子力に対する反対が表面化してくることになるでしょう。」
リッチオは原子力エネルギーに反対する大衆意見の盛上りに言及し、併せて風力発電、太陽光その他の再生可能エネルギーの実用化の可能性が高くなっていることを指摘します。
〈つづく〉

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今日はものすごく長くなってしまいました。
LC630以来のMacユーザーとしては、やはりスティーヴ・ジョブスの追悼のニュースは外せません。
と言って、今週はドイチェ・ベレ(ドイツ国際放送)→フランス/ル・モンド→アメリカCNNと、いわば〈反原発〉三部作的展開を予定していましたので、今さら変えると一週間の展開が曖昧になってしまいます。
そこで両方を前編後編に分けて掲載させていただきましたが、どちらも元々長い記事なので、ものすごく長くなってしまいました。

CNNニュースの方、サブタイトルは実は全編の結論部分なので、最初に種明かしをしてしまったようなものです。
それにしても「原発をやめたら、19世紀の暮らしに戻らなければならない」などとは、科学者らしくない乱暴な話です。
3年後あるいは5年後、ドイツやイタリアの人々の暮らしが19世紀に戻ってしまっているかどうか、ぜひご報告いただきたいものです。

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動画 - 訃報[スティーヴ・ジョブス死去] 
アップル創設者は『私たちの時代のトーマス・エジソン』として知られていた

2011年10月5日 アメリカABCニュース

iPad、iPhone、iPod、iMac、そしてiTunesの創作立案者、スティーヴ・ジョブスが56歳で死去したと、アップルが発表しました。

ジョブスは家族に看取られ、安らかに逝きました、と家族が声明の中で述べました。

ジョブスの家族もアップルも、彼が亡くなった場所と原因については明らかにしませんでしたが、ここ数年彼は膵臓癌と戦い、また肝臓移植を受けて いました。

アップル経営陣が発表した声明には、このように記されています。
「本日、スティーヴ・ジョブスが逝ってしまったことを、私たちは深く悲しんでいます。ジョブスの輝くばかりの才能、熱意、底力は、私たちの生活のすべてを豊かにし、向上させる無数の技術革新の源でした。世界はスティーヴ・ジョブスに、計り知れない恩恵を受けています。
彼の偉大な愛は彼の妻、ローリーン、そして彼の家族に向けられていました。
私たちの心は彼の家族と、彼からの贈り物に感動した人々とともにあります。」

アップル社のウェブサイトは、全面『スティーブ・ジョブズ1955年から2011年』という画像に切り替わっています。
画像をクリックすると、アップルの従業員と現在のアップルのCEO、Tim Cookが捧げたメッセージが現れます。

「アップルは一個の先見の明とクリエイティブな才能を失いました。と同時に世界は一人の素晴らしい人間を失いました。」と文章に書かれています。

「幸運にもスティーヴ・ジョブスと知り合い、一緒に働くことのできた私たちは、親友と感動的な助言者を失うこととなりました。ジョブスは彼だけが作り得たことを会社に残しましたが、彼の精神は永遠にアップルの基礎となることでしょう。」

ジョブズの死への反応はあらゆる場所から寄せられています、ホワイトハウスからも。

「ミシェルと私はジョブズが逝ってしまったことを知り、心から悲しんでいます。」とオバマ大統領は声明で述べています
「スティーヴはアメリカを革新した人々の中でも最も偉大な人間の一人です。勇気をもって他と違う考え方をし、世界を変えられると信じるほど大胆であり、しかもそれを成し遂げるだけの才能を持っていました。」

ジョブズは幼馴染のスティーヴ・ウォズニアックと1976年にApple Computerを共同設立し、世界初となるパーソナルコンピュータ、アップルIIを発売しました。
いち早くジョブズの死を知った後、ウォズニアック氏はABCニュースにこう語りました。
「衝撃的だし、残念だ。」

業界を見てきた人々はスティーヴ・ ジョブスを『発明の大家』と呼んでいます - おそらくはトーマス・エジソンと肩を並べる - コンピュータの世界を変革し、音楽とコミュニケーションの世界に足跡を残しました。

パーソナル・コンピュータ開発におけるジョブズのライバル、マイクロソフトの共同創業者のビル・ゲイツとポール・アレンは、彼の訃報に接するとすぐに、コンピュータ業界における彼の重要性を強調しました。

アレンはジョブスを「ユニークな技術の先駆者であり、驚くほど素晴らしい製品を作る方法を 知っていた発明家」だと讃えました。
ゲイツは、満腔の弔意を示した後、声明の中で特に以下の部分を強調しました。
「私たちは人生の半分以上、同僚だったし、ライバルだったし、そして友人だった。」

「この世界が、スティーヴほど深い影響を与える人間に出会うことはめったにない。彼が与える影響は、これから後の数世代に及ぶことだろう。」とゲイツは付け加えま した。
さらに彼はこう語りました。
「彼と一緒に働くことができた人間は十分以上に幸せだったと思うし、それは偉大な名誉となりうる。私は心から彼の死を悼む。」

最近のライバル、Facebookの 設立者、マーク・ザッカーバーグもまた、声明の中で述べています。

「スティーブが偉大な先輩であり、と同時に友人であったことに感謝しています。そしてあなたが作り上げたことが、世界を変えうる、ということを見せてくれたことを感謝しています。いなくなってしまったことを、心から残念に思います。」
〈つづく〉

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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