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〈 放射線による健康被害と食品汚染[3] 〉英国BBC 「基準以上に汚染されてしまった食物は決して口にしない」

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所要時間 約 9分

今日も英国BBC放送が制作した放射線と健康に関するQ&Aをお送りします。
質問と答えは(4)まであり、明日で掲載を終了する予定です。

掲載したBBCの原稿は7月時点の記事のため、現在の状況とは多少異なる点がありますが、ご了承ください。

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【Q&A:放射線被曝の健康への影響 第3回】
リチャード・ウォリー / BBC HEALTH 7月

■ 質問 ❻ 『福島第一原発は、現在どんな危険をもたらしていますか?』

福島第一原子力発電所内では、毎時400ミリシーベルトの放射線濃度を記録しました。
リチャード・ウェイクフォード教授(英国マンチェスター大学・放射線被曝の専門家)は、400ミリシーベルトの量の被ばくでは、『放射線障害』はおそらく起きないだろうと話します。
「放射線障害は、一般的にはそのレベルの約2倍の被ばくによって発生します(1シーベルト/1グレイ)。」
しかし、その値に達しない被爆であっても、骨髄での赤血球の生成を弱めてしまう場合があり、一生の間の致命的なガン発生割合の危険性が2~4%増加する事になります。
一般的に、日本人には、20~25%の致命的なガン発生の危険性があります。
400ミリシーベルトの量は、20回から100回のCTスキャンによる被ばくに等しい値です。

工場の数人の緊急労働者は250ミリシーベルトの緊急線量限度を上回る被ばくをしました。しかし、1シーベルト(1000ミリシーベルト)を上回る被ばくをした労働者はいませんでした。
被ばくが続いた時間の長さに応じて、1シーベルトの被爆は人の一生で致命的となるガン発症の危険性を4~8%上昇させます。
福島第一原発では2人の労働者の下肢が、高濃度汚染水と接触する事故が起きました。
局所的被爆の量は1グレイから2グレイの間で、その結果一時的な皮膚の発赤が起きましたが、胴体部分の被爆量はさらに少なく、100-200ミリシーベルトでした。

しかし、年間100ミリシーベルトの量であっても、ガンの危険性を上げるのには十分です。
そして、年間250ミリシーベルトの被爆をすれば、一生の間のがん発症確率はおよそ1~2%上昇する事になります。
一般住民のこれまでの被爆量は、福島第一原発の周辺住民も含め、この値ほど高くはありませんでした(2011年4月末時点)。

しかし、1年につきおよそ25ミリシーベルトに等しいレベルは、福島第一原発の北西にある飯舘村で記録されていて、ウェイクフォード教授はそのようなレベルの被爆がどのような影響を与えるか、医学的に推測する事は難しいと言いいます。しかし、それがガンの危険性を上げることを示唆する、いくつかの証拠は少しではありますが存在します。

福島第一原発周辺の汚染のパターンはまだらです。
そして、いかなる形での放出でも風向と雨量に影響されます。
汚染の少ない市町村に住んでいる人々への危険は、福島第一原発の北西部の地域よりも非常に低くなっています。

■ 質問 ❼ 『どんな放射性物質が放出されましたか?』

専門家は核分裂プロセスの副産物としてつくられる、2種類の放射性物質について心配しています。両方とも漏出しやすく、土壌を汚染する確率が非常に高く、そして食物連鎖に入りこみます。このような理由から、いくつかの地域からの食料の搬出・販売が禁止されまし た。
放射性ヨウ素 - ヨウ素-131 - は体の成長と細胞分裂を制御する甲状腺に、簡単に吸収されます。
これは子供たちにおいて特に、甲状腺ガン発症の危険性を増します。

こうした危険に対処するため、人々、特に子供たちに対して、安定形のヨウ素の錠剤を与える事で、放射性ヨウ素の吸収を防ぎます。
放射性ヨウ素の分解速度は速く、数週間あるいは数ヶ月以内で環境から検出されなくなります。
日本人は彼らの自然な食習慣において、すでに幾種類ものヨウ素を組む食品を摂取しているので、影響はよりいっそう早く低下するでしょう。

汚染のもう一つの原因物質は放射性金属セシウム(セシウム-134とセシウム-137)であり、いったん環境内に放出されると長い期間危険を与え続けます。
ヨウ素と違って、セシウムは人体の特定の組織に集中せず、軟部組織に入りこみ、その場所でガンを引き起こす可能性があります。

■ 質問 ❽ 『どのようにすれば日本当局は、人間の健康に対する影響を最小限にとどめることができますか?』

ウェイクフォード教授は、日本の各当局が迅速に対応を行ったため、一般市民の大部分が重篤な健康被害は免れることができた、と指摘します。
彼は今回の状況下、短期的に重大な健康被害の危険に直面したのは、高濃度の放射線にさらされる危険を免れることができない福島第一原発の緊急労働者に限られた、と語りました。
最優先事項はこの地域から人々を避難させることであり、基準以上に汚染されてしまった食物は決して口にしないことです。
ヨウ素の錠剤の配布は、放射性ヨウ素が高水準で存在する環境で暮らす、一般住民の甲状腺ガン発症の危険性を下げることに役立ちます。

■ 質問 ❾ 『食物が汚染されたという証拠が、ありますか?』

あります。水道水のサンプルが放射性ヨウ素の高い濃度を示したため、日本の厚生労働省は福島第一原発付近一部の居住者に水道水の飲用をやめるよう勧告しました - 日本の基準のおよそ3倍の濃度の放射能が検出されたのです。
放射性ヨウ素は、赤ちゃんと幼児の飲用について、日本で安全であると考えられるレベルの2倍の濃度で、東京の水道水からも検出されました。この濃度は大人にとっては必ずしも危険なレベルではありません。
高い放射線濃度は、牛乳とホウレンソウのサンプルからも検出されました。福島第一原発から20km以内の計画的避難区域以外の、特に北西のいくつかの地区でも検出されまし た。

日本の枝野官房長官は、検出された量の放射能に汚染されたホウレンソウを一年間摂取し続けたとして、結果的に被曝する量は、一回のCTスキャンにおいて受ける放射線量にほぼ等しいだろうと語りました。
牛乳に関しては、数値はさらに低いものである、としています。
ウェイクフォード教授は、日本の食物に関する放射線の基準値は非常に低く設定されているため、仮に長期間これらの食品を摂取したとしても、人々は過渡に心配する必要はないだろう、と語りました。

たとえば、幼児が日常的な生活環境から1年間に受ける放射線量に達するには、ヨウ素-131を含んでいる水を100リットル以上飲まなければ、その量にはなりません。
しかしウェイクフォード教授は、幼児が基準値を超えて汚染されている食品を摂取するのは避けるべきだ、と語りました。
さらに彼は汚染レベルがも3月中旬から急速に低下していることも強調しました。

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NBC動画【学校にランチに行っちゃおう】

ロス・アンジェルスの学校では子供たちの肥満防止と健康を考えて、来週から
「ピザもだめー、チキンナゲットもだめー......、これから子供たちの昼食はぜーんぶ野菜の料理になりまーす。」という事になるそうです。
すべての料理に新鮮な野菜を使い、あらゆる料理方法を駆使して、子供たちに提供するそうです。
どうです?おいしそうに見えますか?

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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